ロックダウンから50日後、はじめて外を歩き【New Normal】の世界を知った。そして涙の再会。
ついにマレーシアがロックダウンから45日後、5月4日にロックダウン(完全都市封鎖・隔離)を緩和しました。ベルギーでのロックダウンは少し緩和されたものの、まだ続いています。
わたしは今日、自宅完全隔離から50日後、初めて外に出ました。
毎日自宅でのテレワークが続きました。
仕事をする中で、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アフリカと世界中の人と話すチャンスがあり、コロナウィルスがどれだけ世界中の人たちの生活を脅かしているか実感させられました。
感染者数6383名(5月8日現在)死者106名という、感染者数は日本の半分以下、死者は5分の1にもかかわらず、クアラルンプールでは中国の武漢のように非常に厳しい隔離政策がとられていました。
4月22日の時点で、政府の規制に違反したとして逮捕された人がすでに1万8000人を超えていました。罰金で済んだ人たちもいれば、そのまま刑務所に6か月送られた人たちもいました。
わたしのコンドミニアムがグロッサリーストアと繋がっていた為、私は外の世界を見ることもなく45日間完全隔離の中でひとりで過ごしました。
家族と電話で話したり、パートナーとは毎日テレビ電話で話していたけれど、人との交流が皆無のなかで毎日ひたすら仕事をしていました。初めの3週間は大丈夫でしたが、人との交流、外出がまったくできないというのがこんなにも辛いことだとは思いませんでした。わたしの彼も同じ思いをしていました。いつ収束するのかわからない、この非常事態の不安の中の隔離状態で毎日仕事をするのは精神的にもやはり辛いようです。お互い励ましあいながら、なんとかこの難しい時期を乗り越えられるように、家があることの有難さ、感謝の気持ちを忘れないようにしていました。
そして50日後、散歩で出れた!
いつも見張っていた迷彩服の軍隊ももういない。
でもまだ街には人がいない。
クアラルンプールのショッピングモールも人がまばらで、1店ごと、体温を測り、入店する。
そして、クアラルンプールのシンボルであるKLCC公園もまだ閉鎖されていました。
レストランに入りましたが、テーブルとテーブルの間は2メートル以上の距離がありました。
やはり、まだもとの世界には戻っていなかった・・。
頭ではわかっていたものの、2か月前とは全く違う世界をみるのはとても違和感があり、その帰り道は悲しい思いでした。
わたしはそのあと約2か月会っていなかった同僚と会いました。
私は彼女を見た途端、
コンドミニアムから毎日外を眺めていましたが、いまはこうして外を歩ける、人にも会えた!
彼女の旦那様は現在はイタリア在住で、2人の8歳と10歳の子供はママが仕事をしている間、たった二人きりで一日お留守番をし、おとなしくオンラインで授業を受けているそうです。
インターナショナルスクールはまだ閉鎖したままです。
そしてママが仕事から帰ってくると、昼間、ママがいないさみしい二人は
ふたりでかくれんぼをして、
ママが帰ってくると、
【ママ、わたしたちを見つけられるかな?】
とメモを残して家の中で隠れ、
ママを喜ばせるそうです。
その話を聞いてまた涙してしまいました。
帰宅した後、ベルギーの彼と電話をし、人と触れ合えるってこんなにも素晴らしいことなんだと話をしていました。
どんなに世界がAIの技術を発展させても、ヴァーチュアル会話とは異なる人と人のと触れ合いの大切さを実感しました。
世界の皆様が早く元の生活に戻れますように。
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