世界はいま持続可能なゼロ・ウェイストの方向へ【バリ島ウブド・マレーシア編】

今日はヨーロッパから少し離れてマレーシア・バリ島ウブドのゼロウェイストを目指すオーガニックのお店を紹介しながら、ゼロウェイスト( ZERO WASTE) についてお話をします。

現在ヨーロッパ・北米だけでなく東南アジアのマレーシア、バリ島などでもZero Waste(ゼロ・ウェイスト)に向けての動きが高まっています。Zero Waste ってそもそも何だろうと思っている方、実はとっても簡単なアクションなんです。今日は簡単にゼロ・ウェイストを実践できるアクションを紹介したいと思います。

はじめに・・Zero Weste ゼロ・ウェイストとは?

ゼロ・ウェイストとは、環境保護を考慮し、ものを無駄にしない・無駄遣いをしない・ごみを出さないでシンプルに生活するとう考え方です。 ゼロ・ウェイストは、そんな社会の仕組み自体を変えていこうとする動きです。
環境問題とは、有害物質による空気、土壌の汚染、ごみ問題、資源の不足、植物、木々の伐採、電磁波による問題など、さまざまです。環境問題に取り組みたいという気持ちはあっても、実際は忙しい日々に追われて毎日が過ぎていってしまうことが多いのが事実です。
 
私たちはこの地球からの資源が有限だということを忘れてしまっています。自分は環境問題に関わっていないと考えている方も多いと思います。しかし、私たちは消費者であることを忘れてはならないのです。私たち個々が何を購入するかという意思は私たちにある、とういうことは私たちにも環境問題に関わっています。
では、環境問題についてどのような取り組みができるのか考えてみると、環境保護ボランティア団体などに参加するのも実体験を通してその問題を知ることができるのでいい経験になりますが、一時的な取り組みになってしまいます。

実際、日々の生活の中で環境問題に対して貢献できることのほうがはるかに多いでしょう。環境問題に取り組むというより、わたしたちの現代生活を見直すだけで貢献できることが実はたくさんあります!

それでは、こちらのマレーシアのクアラルンプールにあるゼロウェイストのお店を紹介します。
The Hive – Honey, We don't Waste というこちらのオーガニックのお店はプラスチックを使用せず、消費者が自然と環境にやさしくなれるよう、プラスチック包装ではなく、さまざまな食品が量り売りされ、スキンケアなどもグラムから購入できるようになっており、自宅にある空き瓶などを持参して、オイルや、フェイスクリームなどを購入することができます。クアラルンプールに何件もあり、このオーガニックゼロウェイストストアのお陰で人々のゼロウェイストへの意識は高まっています。

全体的に価格はもう少しフレンドリーであれば、誰もが気軽に購入できると感じました。



続いて、バリ島のウブドにある一番サステイナブルなオーガニックストアBali Buda (バリブッダ)

店内の雰囲気もウッディで、健康に良さそうなオーガニック商品をたくさん置いてありました。立地もヨガ教室のすぐ近くでとても良い!


ナッツや穀物は量り売りで購入できます。


中でもバリ島ではいまプラスチックを使用しないバンブーストローがこのように販売されています。

プラスチック製ストローを廃止する動きが世界中で広がる中、米スターバックスは2018年7月9日、プラスチック製の使い捨てストローの使用を、2020年までに世界中の店舗で全廃すると発表しました。世界に2万8000カ所あるスターバックス店舗では、推計10億本のプラスチック製ストローが毎年使用されています。


続いて、マレーシアも2019年1月1日より、政府連邦区域内(クアラルンプール、プトラジャヤ、ラブアン)にてプラスチック製ストローの使用が禁止されています。その他の地域ではまだまだ普通に使用されていますが、マレーシア政府は2030年までに使い捨てプラスチック製品の使用を全面的に禁止する方向で動いているようです。


プラスチックは軽いので遠くまで運ばれ、かつ自然分解されずに半永久的に残るという特徴があります。そのため使用済みプラスチックは、ポイ捨てされた後や、ゴミ処理施設へ輸送される過程で環境中に出てしまったあと、雨で流され最終的に海に流れ着きます 。私が沖縄を訪れた時に、ウミガメがプラスチックを海に漂流しているプラスチックを飲み込んでしまい命を落とすことが多くなっていると島の人が話していました。

さらに海や海岸に流れ着いたプラスチックはさらに海岸にプラスチックが落ちていると、紫外線などの影響でプラスチックが分解されていく速度が速くなっていき、そこからマイクロプラスチック問題も起きています。



∴では、わたしたちの身近な生活の中でできることをご紹介します∴


①プラスチックの使用を減らす。私達が日常どれだけのプラスチックを使用しているか、意識してみてください。そして、プラスチックはリサイクルされないことが多いという事実を知って。

私はビオストアに買い物に行くときは、ペットボトルの飲み物を買わずに、ビンのものを購入しています。そして空き瓶はお店にいくと回収して再利用してくれます。また、外出の際は、自分の水筒にハーブティーをもって出かけています。


②ショッピングに行くとき、購入する前に本当に必要が自分に問いかけてみる。買い物の際はなんとなく買わずに必要な物だけを購入する。


③冷蔵庫をいっぱいにしない。常に何か入っているかきれいに整頓する。わたしが気を遣っていることの一つは、冷蔵庫の中のものを全て使い切るということ。


④スーパーに行く前にあらかじめ買いたいもののリストをつくる。


⑤レジでプラスチックバックをもらわない。自分の布バックを使う。


これだけでも、日常生活の日々の買い物の仕方ががかわるはずです。

私が何度が訪れたインドの友人の家庭には冷蔵庫がありませんでした。彼らはインドの裕福な家庭でしたが冷蔵庫は必要ないと言います。私はそのようなインドの家庭を何件も見ましたので、私がなぜ冷蔵庫を置かないのですか、と問いかけると、欧米式生活の影響から冷蔵庫をおく家庭も多いけれど、伝統的なインドの生活習慣では買い貯めをして冷蔵庫に何週間も食材を保存しておくいうような思考がそもそもないのです。と答えてくれました。また、ベジタリアンが多いため腐りやすい動物食品がないこと、食料は必要な分だけ、新鮮なものを毎日マーケットまで買いに行き、買いなくなったら買いに行くという考えだそうです。そしてインドでは残り物は新鮮でないので、次の日食べない、冷凍もしない、その日の食事はその日に作るとのことでした。


現代社会では残念ながら、私たちはメディアや広告に踊らされてしまっていることが多いのが事実です。流行っているから、みんな最近買っているからという理由で商品を購入してしまう。何かを購入した後に結局使わなかった、ということはないでしょうか。
もしそんな経験があるのならば、常に消費者されてしまうのではなく、私たちにも何かを作る、生み出す力はあるということを思い出してみてください。自分で何かを生み出す、自分で作り出す(D.I.Y)は、小さなことからでも始められます。このようなZERO WASTE(ゼロウェスト)という動きは世界中で高まっていますが、昔の人々は既に環境にやさしい暮らしをしていました。

わたしたちは現代のこの資本主義の消費社会の中で大切なことを忘れてしまっただけ。

セヴンジェネレーションを考慮し、これからずっと続く未来を考え、今の子供たちに悲しい未来を残さないように、今の育っていく子供たちがこの地球が大好き!と言ってもらえるような地球をつくっていけることが大切だと感じます。昔の人々が、この地球を大事にしてきてくれたように、私たちはこの地球をプラスチックや、排気ガス、農薬などで埋め尽くしてはいけないのです。

 
私たちににはきっと良い変化をもたらす力が眠っているはずです。


〜Zero Weste〜



【自然とハーブと暮らす】オーガニック・プラントベースレシピ│Keri Keri Natural Living

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