【ベルギーワロン地方】美しい田舎町アンリシャペリを訪ねて

今日は標高354メートルのエルベ高原の最高地点に位置するベルギー南部のリエージュ県のワロン地方の美しい田舎町、アンリシャペリ(Henri-Chapelle)をご紹介します。ベルギーのアルデンヌ地方のアンリシャペリに位置する米国戦争墓地・記念碑はベルギーにある3つの米国戦争墓地のうちの1つの有名なメモリアル米軍墓地です。

うさぎを見に行こうとオイペンに向かう途中、車を走らせていると、急に視界が開けてきて、両側に美しいパノラマビューが見えてきました。

そして視界に入ってきたのが、その有名なメモリアル米軍基地。

第二次世界大戦、1994年、9月に米軍とその連合軍が、フランス北部、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグを経由してドイツに向かうアルデンヌで、ドイツの反撃にあいます。これが「バルジの戦い」となり、ドイツ軍対アメリカ連合軍（アメリカ合衆国、イギリス、カナダ）によるベルギー・ルクセンブルグ、アルデンヌ高地での西部戦線最後の攻勢が 1944年12月16日 から1945年1月25日まで続きました。 結果、アメリカ連合軍の勝利に終わりますが、ドイツへ進出中に命を落とした7,992人の軍人の為に、この墓地と記念碑が1960年に完成しました。

ここに埋葬されたものの他に、450人の行方不明の兵士の名前が行方不明の壁に刻まれています。

天候が良くない日だったのですが、ドイツ・オランダの国境に近いせいか、オランダやドイツからの観光客を見かけたり、バイクのナンバープレートがオランダとドイツで、言語が異なるので英語で話している人たちを見たりしました。

記念碑の道路の反対側にある遊歩道は、エルベ地方のパノラマビューを楽しむのに最適な場所で、そのあまりの美しさは写真では表せないのですが、その田園風景は幻想的でいつまででも眺めていたかったです。記念写真を撮っている人もいました。

翌日にアルフォントおじいちゃんとジェニーおばあちゃんの家を訪れた時に、アンリシャペリを車で通ったと91歳のおじいちゃんに伝えると、すぐに「ああ、あそこには有名な米軍墓地があるね、おじいちゃんの若いころ、あそこにアメリカ軍がたくさんいたよ、冬になると車が見えなくなるくらいの大雪が降っていたなぁ。」と懐かしそうに語っていました。

アンリシャペルはドイツの美しい都市アーヘンの南西17キロに位置しているので、観光される場合はアンリシャペリ(ベルギー)→アーヘン(ドイツ)→オランダ最南端のリンブルグ州の州都で、マース川沿いのオランダ最古の都市、マーストリヒトもおすすめです。グルメとファッションが楽しめて、郊外にはオランダには珍しい田園の丘陵地帯が広がっています。

ベルギーアルデンヌ地方からでした。