【ベルギー・隣国ドイツのオーガニック・環境保護事情】BIOな生活はラグジュアリーではない?

ベルギー・オランダ・ドイツ・ルクセンブルクのほぼ国境に近いため、週末は各国に出かけたりしますが、ビオ食品(オーガニック)を購入するということは特別なことではありません。

どこのスーパーへいっても、BIOと呼ばれるオーガニック商品が必ずあり、値段も普通の食品と大して変わらないことも多いです。ヨーロッパではビオの野菜は特別扱いされることが日本より少なく、日常生活にBIOな生活は溶け込んでいます。BIO製品と一般商品との価格差が縮まり、より多くの消費者がBio製品を買えるようになってきたのも理由の一つです。

そのため、ベルギー・ドイツなどではBIOな生活が一般市民に浸透しているので、オーガニックの話題で盛り上がるなんてこともありません。


特にオーガニック好きというカテゴリーに入っていなくても、オーガニックの商品を日常生活に取り入れることは普通のことです。日本人の間ではオーガニックの商品を買っていると、“オーガニック好きな人“ “健康に気を使っている人”という枠に入れられてしまうことがあります。

しかし、ベルギー・隣国ドイツなどではビオ(オーガニック)=環境を守る為でもあるのです。

特にドイツでは学校のカリキュラムにも環境教育が組み込まれているので、ドイツ人は非常に環境意識が高いのです。

少し面白い話になりますが、インドで知り合って仲良くなったドイツ人の女性がいました。

彼女はベルリンのある大学教授として働いていますが、ある時から、インドの素晴らしさに魅了され、それから毎年インドへ行くように。インドのヨガアシュラムで出会った私と彼女は意気投合し、インドでヨガを共に学んだあと、南インドへ一緒に旅行することになりました。

そして、私たちが共通のインド人の友人が住んでいる小さな美しい町、アッレピーという町にたどり着いたときのことです。村の村長・プラカーシという方が私たちを出迎えてくれました。彼らの家はヤシの木に囲まれ、それは美しい村でした。

私たちは楽しい一日を過ごしました。その次の日、プラカーシは村を案内してくれました。


そして彼はこう言います。


「このアレッピーも西洋のように発展してくれればいいのだが。車を導入して、村を活性化できれば、いいのだがね。」


それを聞いた彼女の表情が一気に変わりました。そして彼女はこう言います。


「プラカーシ、あなたはわかっていないわ。こんな美しい村、世界中のどこを探してもないわ。こんな楽園を西洋のようにhorrible society にする気ですか?こんなに人々が温かく、最も自然に近い形で暮らせている場所なんてないわ。西洋の文化を入れたらこの村もおしまいね。あえていうなら、そんなこと考える前に村に落ちてるペットボトルを拾ったほうがよっぽどいいわ!それだけはドイツは優れているわね!」


とあまりに真剣に言うので、プラカーシと私は笑いだしてしまいました。


わたしは彼女のことを気の強い女性だとずっと思っていたのですが、後に仕事を通じてたくさんのドイツ人の女性と知り合いになり、彼女が極めて普通ということがわかりました。(笑)

もちろん一概には言えないですし、個々の性格によっても異なりますが、彼女曰く、ドイツでもベルリンに住む Berliner(ベルリナー)は特にストレートに話すそうです。

ちなみに彼女に招待され、ベルリンの彼女のお家に滞在したとき、やはり冷蔵庫の中にはビオ食品が置かれていました。


ヨーロピアンにとってBioの真の目的は、「環境保護」であることが多いのです。海が近くにないため、夏は湖で泳ぐのが大好きなドイツ人ですが、(私たちも大好きです(*^-^*))普段の日常会話の中でもドイツ人が、今日みんなで湖で泳がない?と誘うと、隣にいたフランス人が、「僕は湖の生態系を守りたいから湖では泳がないでプールで泳いでるんだ。」と答え、それに対してドイツ人が、「あ、そう。私は日焼けしたいから泳いでくるわ。」という会話はけっこう普通です。(*^^)v


またドイツ人は特に動物保護に力を入れているので、グロッサリーストアの入り口に犬が長いこと放置されていると、どこからか人が集まってきて、「この子はどうしたのかしら。置き去りにされたのかしら。警察に連絡したほうがいいんじゃないかしら。可哀そうだわ。」と警察を呼び犬を保護してもらうことも少なくありません。


そう、ドイツには犬税という税があり、犬を飼うときのルールが法律で細かく決められています。例えば、犬をオリに入れて飼う場合は、犬の大きさによってオリの大きさも細かく決められていたり、散歩の時のリードの長さも決められています。また、6時間以上室内に閉じ込めてはいけない、外の気温が21度以上になる場合は、車内に犬を置き去りにしてはいけない、などといったことが法律で定められているのです。


先日、ジョナが近所の人と立ち話をしていたのですが、その内容が、ご近所さんがケガをしている小鳥を運転中に見つけて、その小鳥さんを30キロ離れた動物病院に運んで行ったという話でした('◇')ゞ

それに対して、ジョナは僕がその小鳥をみたら同じことをしているね。と言っていました('◇')ゞ

わたしは小さいころ死んだ小鳥を家に運んで来たら怒られた記憶がありますが・・(笑)



それではドイツとベルギーからおすすめのビオ食品を紹介します。


私たちがビオショップで好きなものの一つがはちみつ( miel ) です。


はちみつは古くからくすりとしても用いられてきました。


ただ、最近ではナチュラルという言葉を使い、添加物の入ったはちみつもたくさんあるのが事実。特に普通のスーパーのはちみつは純はみみつでないことも多いので、はちみつを選ぶ際は手を加えていない純粋な蜂蜜を選んでください。


ビオショップにいくと、いろんな種類のはちみつがあります。


今回、私たちは森のはちみつというのを選びました。これで10ユーロですので普通のはちみつと比べたらこのはちみつは少し高いです。

基本、白砂糖は使わないので、お菓子をつくるときはメープルシロップか、はちみつを使います。このはちみつは生産者の顔、詳細がきちんと記載されているので安心して購入できます。


これを自家製チャイに加えたり、レモネード、きなこもちを作ったりするときにはちみつを加えます。


ただはちみつは40℃以上に加熱してしまうと栄養が壊れてしまいはちみつを取るメリットがなくなってしまうので、ハーバルティーにミックスするときは少し待って40度以下になってか加えるのがはちみつの栄養を壊さないポイントです。


また、白砂糖の代用として、メープルシロップも使っています。

こちらのドイツのはちみつもおすすめです。


次は日本のソウルフード味噌。

ベルギー、フランス、ドイツ、オランダのビオストアにいくと味噌はほぼ必ずあります。


こちらの味噌の詳細をフランスのサイトでチェックしたところ、フランス国内で自然発酵によって作られていると記載されており、もちろん遺伝子組み換え大豆は使用されていません。とのことでした。


この味噌は今のところ一番好きな味噌。こちらは7ユーロです。


これでお味噌汁を作ったり、しょうが味噌を作ったり、ときにはトーストに塗ったりしています。 


続いておすすめのオーガニック(BIO)の豆乳。

牛乳は飲まないので代わりに使っている豆乳です。遺伝子組み換えはもちろん使われていない、ビオの豆乳です。無調整豆乳なのでいろんな料理にも使えます。SOSOYA!というブランドで2ユーロです。色々な豆乳を試しましたが、この豆乳が一番気に入っています。


料理にもデザートづくりにもこの豆乳が大活躍です。


またオーガニックのお豆腐はドイツの定番オーガニックストア basic BIOのお豆腐がお手頃でおすすめです。

ヘーゼルナッツのBIOペースト。

ドイツまでお買い物にいってきました!


おすすめのビオストアがたくさんあるので、気になる方はぜひメッセージくださいね。

【自然とハーブと暮らす】オーガニック・プラントベースレシピ│Keri Keri Natural Living

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