なぜGMO(遺伝子組み換え食品)は体に良くないの?

今日は野菜の安全性と遺伝子組み換え食品についてお話します。


まず、最初に、食品はできるだけGMO(遺伝子組み換え食品)を避けることをお勧めします。

すべてを無農薬やオーガニック野菜にするのは費用もかかるので難しいのが現状ですが、農薬が多く使われる野菜や残留農薬の多い野菜、たとえば、いちご、りんご、なす、ほうれん草などだけを無農薬やオーガニック野菜することから始められます。一番安全で良い方法は自分で野菜を育てることですが、ガーデニングスペースや時間が足りないという場合はリビングルームで簡単に育てられるハーブなどから始められます。


ミズナ、バジル、ローズマリー、パセリの種や苗木を買ってきてはじめるとこんなにも簡単に育てられるんだと驚くでしょう!


わたしがカナダでヨガを指導していたころの話になりますが、週に一度ベジタリアンディナーナイトがありました。ベジタリアン料理の良さを知ってもらい、楽しんでもらおうというのがコンセプトです。その際に驚いたことがディナーを楽しみにやってくる多くの人が何かしらの食物アレルギーを持っているということでした。一番多かったのが小麦アレルギー、ナッツアレルギー、トマトアレルギー、いちごアレルギー、スパイスアレルギー、そして免疫疾患(食べ物のほとんどを消化できない)方もいましたので、皆が安全に食べられるものを作るために料理を準備する際は慎重に食材を選ばなければなりませんでした。食物アレルギーをもっている人はカナダ人だけでなく、香港や台湾、ヨーロッパからカナダに移住してきた人たちもいました。彼らも母国ではここまでの食べ物アレルギーがある人は少ないので、帰省すると不思議がられるそうですが、どうして自分がそうなったのかわからないと言っていました。



私のヨガクラスを受講していたカナダ人の生徒さんでメルセデスという女性がいました。彼女もいちご、桃アレルギーを持っていました。彼女はいちごと桃が好きでよく食べていたところ、ある日、体に拒否反応が現れ食べられなくなってしまったそうです。


ここからが不思議なお話になりますが、それから何年もいちごと桃を食べていなかった彼女ですが、旅行で友人とギリシャに行った際、とてもお腹がすいていたので思い切っていちごを食べてしまったそうです。ところが食べても何も反応が起こらなかったので不思議に思い、帰国してから色々と検査をしたところ彼女はいちごと桃にアレルギーがあったわけではなく、いちごと桃に使われている農薬に体が拒否反応を起こしているということがわかりました。その後、彼女は自宅のスペースを使い自分で無農薬いちごを育て、問題なく食べています。


また、同じくヨガの生徒さんで、インド生まれカナダ育ちという彼女はあるときから小麦アレルギーを持っているため、彼女の出身地である北インドの主食のチャパティーという小麦からできている平焼きのパンを食べることをあきらめていましたが、休暇中にインドに帰省した際は問題なくそのチャパティーが食べられることがわかったそうです。


私たちは食事をするとき、体に吸収されるのは野菜の栄養分だけでなくその使われている農薬も当然体の中に取り込んでいます。


農薬、遺伝子組み換え食品摂取の体への影響はすぐには現れなくとも、少しづつ体に蓄積され、ある日アレルギーや免疫疾患として体に異常が現れる可能性があります。小麦に含まれるグルテンと呼ばれる物質に対して免疫反応を起こしてしまうことから引き起こされる欧米に多いセリアック病などにかかってしまうとそこから健康に気を使っても回復されるのはなかなか難しいのが事実です。

現在、アメリカでは 12 人に 1 人が何かしらの食べ物アレルギーを抱えていると言われています。わたしは人々がなぜこんなにも食べ物アレルギーを抱えているのか疑問で仕方がありませんでした。人間には自然治癒力というものが備わっているのにもかかわらず、ここまで多くの人が食べ物アレルギーに悩まされているのは世界規模で食べ物の性質が変わってきてるのではないかと感じました。


現在、遺伝子組み換え食品の安全性は未だに確認されていません。ですから、遺伝子組み換え代表食品の小麦、とうもろこし、大豆、じゃがいも、なたね油など、またその加工食品を購入する際はオーガニックのものをおすすめします。


続いて穀物についてのおはなしをします。

穀物は小麦の他に、トウモロコシ、ライムギ、大麦、オート麦、カムート、スペル、ミレット(キビ)などがありますが、これらの穀物はすでに遺伝子変異を受けています。


現在、これらの穀物の分子構造は昔の本来の穀物の分子構造とはるかに異なります。例をあげると、小麦は7対の染色体から21対の染色体に変化し、本来は7センチだったとうもろこしが、徐々に遺伝子変化を遂げ、現在の穀物は6メートルの大きさまでになっています。これらの穀物は変異型穀物ですので難消化性の穀物とされています。


健康に何の問題もなければ小麦を食事から抜くだけでアレルギー、頭痛、慢性疲労などの体の不調からだいぶ改善されると思いますが、それでも健康面に問題があるという場合はこれらの穀物も抜いてみてください。

体の変化が現れるまでの期間ですが、すぐに結果がでなくても心配しないでください。あなたの食べたものはゆっくりと胃や腸で分解、吸収され、血液に乗ってゆっくりとあなたの体の一部になります。あなたの体の細胞は3か月で入れ替わるので、3か月待って様子を見てみてください。食べるものに神経質になりすぎる必要はありませんが、体の細胞は何を食べたかによって細胞が良くも悪くも変化していきます。

そして食べ物はあなたの体の細胞になっていくだけではなく、何を食べたかによって気分にも影響します。体が何を食べたら喜ぶのか知る方法として、食後にエネルギッシュに感じるか、眠くなるかです。
例えば、ハンバーガーやフライドポテトのいい匂いに誘われてそれを食べたとしても食べた後に体が重く感じたり、イライラしたり、疲労感を感じたり、眠くなったりすることがあります。もし、食後にそのような疲労感、眠気、気分のわるさなどを感じたらあなたの体がその食べたものが良くないよ、とサインを送ってくれています。


古代の人々は体が何を欲しているか、何を食べたら良いか、感覚でわかっていました。今よりも食べ物の種類が限られていたのも事実です。今日、私たちがスーパーマーケットにいくと、どれだけの添加物が入った加工食品を目にするでしょうか。そして知らず知らずのうちに加工食品や化学調味料を摂取するうちに、私たちの五感は鈍っていきます。



1947年以降、数えきれないほどの化学合成物質が作り出されました。そしてその化学合成物質をとっているのはわたしたち消費者なのです。しかし食事をするとき、その化学合成物質、つまり食品添加物を見たり、味で感じたりすることはできません。知らず知らずのうちに体内に取り入れてしまっているのです。

私たちの失ってしまった本来の五感を取り戻すためにも週末にお肉を抜いてデトックスをしたり、週末だけは加工食品や小麦を抜いてみてください。遺伝子変異していない穀物、お米、そば、ゴマを主食とするのも良いです。これらは東洋の食文化にとっても最も身近な主食です。


食べ物はあなたの血液となり細胞へと変化し、あなた自身を体をつくるので着る洋服よりも、身に着けるジュエリーよりも何よりも大切なものです。ただし、慎重になりすぎないように。友人や家族とパスタを食べよう!となったらそれはそれでいいのです。食事を楽しむことは人と人の大切なコミュニケーションのツールです。あなたがどんなものを体に取りいれているのが自覚し気づくことが大切なのです。

    

体に入っていくものはあなたの体をつくっています。あなた自身、あなたの大切な人々を守るためにも食の安全に意識を向け、明るく楽しい未来につながる食卓づくりをしていくことがこれからの未来の課題と言えるでしょう。


【自然とハーブと暮らす】オーガニック・プラントベースレシピ│Keri Keri Natural Living

Keri Keri Natural Living へようこそ!ヨーロッパのオーガニック情報やプラントベースレシピをもっと身近に楽しめるように紹介しています。持続可能でゼロウエストを目指した自然と調和したシンプルな暮らしも紹介します。ベルギーを中心に海外のオーガニック・ハーブ情報もたくさん載せています。

0コメント

  • 1000 / 1000