BPAはなぜフランス全土で禁止されたのか?BPAフリーとは?

プラスチックに含まれるBPA free(フリー)とは? 


【健康のためだけではなく安全で持続可能な未来を作るために。】


ヨーロッパもまだまだ暑い日が続いています。 ところで、最近よく見るBPAフリーというマーク。何となくBPA free付いていると安心なイメージがあるけれど、一体BPAの何の成分が良くないのかご存じでしょうか。 


 私が数日前、お気に入りのハイキングストア、A.S adventureで、BPAフリーのお弁当箱を探していたところ、たくさん見つけました。 



 写真は購入したスウェーデンのお弁当箱。

 パッケージにBPAフリーと記載されています。


BPAとは?

プラスチック容器に含まれているBPAとはビスフェノールAという、1960年代から特定のプラスチックや樹脂を製造するために使用されてきた工業用化学物質の略名です。 皆さんもご存じの通り、プラスチックは石油からできています。 プラスチックは完全な合成樹脂ですが、プラスチックが誕生する前は天然樹脂が使われていました。プラスチックには錆びない、軽い、大量生産ができるなどのさまざまなメリットの理由から私たちの生活の至るところで使われていますが、本格的に使用され始めたのは第2次世界大戦後の1950年代で、わずか70年ほどしか経っていません。 


 ビスフェノールA(BPA)は、プラスチック軟化剤の一種で、プラスチックのボトル、タッパー、食品の容器として、幅広く使われています。

 BPAフリーというのは、言葉の通り、「BPAを使っていません。」という意味です。 


 それではなぜ、多くのメーカーがすでに自主的にBPAの使用を中止しているかというと、BPAという化学物質は私たちの体内にある女性ホルモンのいエストロゲンと分子の形が似ており、その化学物質が人体のホルモンを破壊する恐れがあると研究結果で報告された為です。BPAは食品に浸み込んでから体内に取り込まれてしまう可能性があり、大人よりも特に子供に影響が出るとされています。 BPAは胎児、乳児、および子供の脳および前立腺への健康影響、子供の行動に影響を与える可能性(注意欠陥多動性障害)があると懸念されています。また、乳がん、少女の思春期早発症、生殖器や神経系などに深刻な問題を引き起こす可能性があるとされています。この女性ホルモンに似たBPAの成分は甲状腺に溜まる為、甲状腺機能に異常をきたす恐れがあることがわかっています。


 フランスでは2013年より、3歳以下の乳幼児が直接食品接触する包装容器へのBPAの使用の禁止しました。


北米でも 欧米の乳児や子供の水筒、食品保存容器、おもちゃ、缶詰食品。食品などはBPAフリーの商品が主流になってきています。 


 さらにフランスでは2015年フランスのビスフェノールA(BPA)の禁止の第2段階が有効になりました。この法律は、食品と直接接触することを目的としたすべての包装、容器、器具でのBPAの使用を禁止したということです。



 それでは安全なプラスチック容器を使うためには?


ここまで読んでいらっしゃるみなさんは、「結局どれを使えばいいの?」と疑問を抱いていることでしょう。


私たちができることは、できるだけ合成プラスチックの使用を避けること。多くの場合、水筒などの食品や飲料を保管する容器に使用されます。



BPAを回避する方法とは? 




 ・缶詰食品の代わりに生鮮食品、プラスチックをできるだけ使っていない食品を購入する。BPSは缶詰食品にも使用されています。


・子供のお弁当箱、水筒をBPAフリーのものなどにする。

 ・プラスチックではなく、ガラスやステンレス鋼などの容器に食品を保管する。 


・プラスチックボトルの飲み物を温度の高くなっている車の中に置いて後に、飲まない。 


・ 注意しなければならないのが、BPAフリーという言葉が、浸透してきましたが、BPAの代替物として使用されているBPSという物質がBPAの成分と似ているため、BPAフリーと書かれていても、必ずしも安全だとは言い切れないということです。 BPAでは研究が進んでいるものの、BPSについてはほとんど何もわかっていません。BPSはBPAと非常によく似ているため、健康への影響が似ていても不思議ではないと言われています。 


 さらにプラスチックの使用といえば、世界でのプラスチックストロー廃止への動きが高まっています。私が今年訪れたバリ島もほぼ全てのストローがバンブーストローになっていました!


環境問題も考慮しながら、70年前には戻れないけれどもプラスチックフリーを目指していきます。わたしはまずペットボトルを使用することがあまりなくなりました。飲み物はビンのものを使用しています。 環境問題に取り組んだり、オーガニック(無農薬食品)を重視するのは、今のトレンドとしてではなく、昔の人が送っていた伝統的な生活を見直せば必然とそうなります。私達は試行錯誤して環境対策を考えなくとも、多くのことをすでに昔の伝統的な生活から学べます。江戸時代の頃のように!


インターネット上からの情報だけでなく、祖父母から話を聞いたり、昔の人の知恵を借りるのはとても大切なこと。 そして、明日から、こうしなきゃ、あれも食べれない、これも使えないと心配するより、ポジティブな面からもっと健康にナチュラルに生活しよう!という明るい気持ちが私たちを健康へ、明るい一日へ導いてくれる。 




オランダで愛されるMEPALのお弁当箱。



BPAフリーと左上に記載されています。

色も綺麗で機能性も高いのでおすすめです。

【自然とハーブと暮らす】オーガニック・プラントベースレシピ│Keri Keri Natural Living

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