チベット文化とチベット人の話

この記事は去年の冬に書いたものです。

週末が始まりました。

ルカにご飯をあげて、一緒に一時間ほど遊んで、 朝のスパイスたっぷりチャイを作りました。

免疫を強化してくれるオーガニッジンジャー、喉に良いクローブ、呼吸器官の不調改善 鼻詰まりや咳を抑えてくれるカルダモン、そしておなじみのブラックペッパーを入れて作るチャイを飲むと、体も温まり、冬にぴったり。

さて、今日はチベット人のお話をしたいと思います。


わたしは2009年に初めてインドへ渡った際、北インドの小さな町ダラムシャーラーを訪れました。その町は世界最大のチベット難民が暮らす第二のチベットでした。

そう、この町はチベットから亡命してきたダライ・ラマが住む町、チベット亡命政府がある場所でした。 町はどこもチベットの国旗の旗、チベット語であふれ、ここは小さなチベットだったのです。

 そして、わたしはチベット人が弾圧されている事実を知りました。 わたしは現地の人たちと実際に交流し、チベット難民たちとモモやトゥクパをごちそうになりながら、チベットの自由について夜遅くまで話し合いました。 真実を知ってしまった私は、わたしはこの町を離れることが出来ず、しばらく残って一冊の本にチベット人たちの想いをまとめることにしました。 

 ただし、出版しないことを理由に。 彼らの命が狙われてしまうからです。 チベット人なのに、インドで生まれ、インドで育ち、いつか自分の土地、チベットの土をこの手に握りたいと悔しい思いでいっぱいのノルフェル。 死ぬ気で山を越え、インドに亡命してきた、ある男の子とその妹。 彼らに両親はいません。 連れ去られてしまったからです。 

 ミュージシャンの三人兄弟はわたしにこう言いました。 「僕たちの声がチベットで必死に頑張っている人たちに届くまで僕たちは歌い続けるよ。」 

 わたしは2年連続でダラムシャラーを訪れ、彼らの声を集めました。 チベット人の友人のうちの一人、ノルフェルはその後、北米に亡命しました。 彼はこう言います。 

 

もう誰にも止められない。 チベット人は一人残らず消されるまで、続くんだよ。 民族浄化は続くんだ。 一人残らず僕たちが消え去るまで。 


 チベット仏教とへの弾圧は数十年にわたります。1995年、中国当局は(ダライ・ラマに次ぐ高位の「活仏」とされる)パンチェン・ラマとその家族を捕らえたのち、この24年間、消息が伝えられていません。 

 ダラムシャラーの町には泊まったホテルや、至る所にWhere is Panchen Lama?という張り紙が張られていましした。 これはチベットだけではありません。 ウイグル、内モンゴルなども同様です。

そして今ウイグル問題に関して、欧州が動き出しています。

しかし、なぜこのようなウイグル問題が起きているのでしょうか。

 ウイグル(東トルキスタン)には、ヨーロッパ大陸などに陸路で続く中国で最も重要なシルクロードが2路通じている国というのが理由の一つだと言われています。 中国の巨大インフラ建設構想の「一帯一路」の推進計画の為です。陸路の出発点にあたるウイグル地区(東トルキスタンの)完全なる中国化を図っています。 中国が推進する巨大経済圏構想「一帯一路」はアジアとヨーロッパを陸路と海上航路でつなぐ物流ルートをつくって、貿易を活発化させ、経済成長につなげようというものです。 また、原油や天然ガスを運ぶパイプラインも造っているので、これも一帯一路の重要な部分になっています。 

 そして、このウイグルの話は、 わたしたちには関係ない話だと思うかもしれません。 

 しかし、そうでもないのです。 皆さまはmade in Chinaと記載された洋服を着たことがあるでしょうか。 

 世界最大の綿生産国の1つである中国、そしてその綿の80%以上は新疆ウイグル自治区で作られていますが、その強制労働から直接・間接的に利益を得ていると名指しされた83の有名アパレル企業は・・ みなさんがよくご存じの企業なのです。 




ダラムシャラーのチベット寺院で祈る人たち。 


2009年撮影。 世界の平和を願って。


 

【自然とハーブと暮らす】オーガニック・プラントベースレシピ│Keri Keri Natural Living

Keri Keri Natural Living へようこそ!ヨーロッパのオーガニック情報やプラントベースレシピをもっと身近に楽しめるように紹介しています。持続可能でゼロウエストを目指した自然と調和したシンプルな暮らしも紹介します。ベルギーを中心に海外のオーガニック・ハーブ情報もたくさん載せています。

0コメント

  • 1000 / 1000