全ヨーロッパで広がり続ける危険なマダニ【ライム病菌を持つマダニ対処の仕方】

ベルギー、フランス、ドイツなどヨーロッパで暮らす人、訪れる人なら誰でも厳重注意しなければならない、ヨーロッパ全土に広まるライム病とはどんな病気なのか、


ティック【TICK】マダニとはいったいどんな虫なのか、お話します。

もしもマダニにさされたら、絶対に自分で引っ張ったり、手で取ったりしないでください。必ず、マダニ専用ピンセットで、頭から引っ張って取る必要があります。 


 私も今日、とうとう刺されてしまいました。


 マイクロスコープで拡大すると・・




 これがマダニ。


細菌に感染しているティック【TICK】マダニに刺されるとライム病を引き起こす可能性のある非常に危険なマダニは今や北アメリカ全土、ヨーロッパで広がり続けています。 友人、知人がすべて地元の人なので、日常生活でどこでも刺される可能性のあるマダニの話を本当によく聞くのですが、ヨーロッパに旅行した日本の友人は意外にもこの脅威のマダニの話を知らないことが多いので、今日はその対処法をお伝えします。


なぜこのティックのお話をするかと言いますと、この信じられないほど危険な虫、ライム病に感染する可能性のあるマダニはヨーロッパ在住の方はほとんどご存じだと思いますがライム病の細菌を持っているマダニは草むら近くのどこにでもいて、葉っぱの先っちょで人が来るのを常に待ち構えているので、誰もが、刺される可能性が非常に高いからです。

 

 ニュースでも、マダニ、のニュースをよく読みます。 最近ではルクセンブルクに巨大マダニが登場し、ベルギー、フランスもやられるか?というタイトルでした。  友人もマダニに毎回と言っていいほど刺されていました。


 毎回です!


 実際、公園や草むらの近くで、ライム病を引き起こす【TICKS】マダニに要注意という注意書きを目にします。



こんな様に。


 毎年春から夏終わりにかけてジョナはマダニに毎回草むらを歩くたび刺されていたので、数年後にはこのライム病を引き起こすマダニ博士になっていました。


マイクロスコープを購入し、マダニ専用ピンセットで、マダニを取り、そのマダニを念のため冷凍し、体に二週間以内に赤い大きな斑点 ができていないことを確認したら、そのマダニを消去しますが、もしそのマダニがライム病菌に感染しているマダニならば病院へ行って検査してもらう必要があるので、しばらくマダニを冷凍保存し、取っておきます。 


英語、フランス語、では【ティック】といいます。

みんな、どのピンセットがいいとか、マダニが多すぎるので、いちいち病院にいってられないとのことでどうやって自分で除去するか、よく話しています。


90歳のアルフォンスおじいちゃんも、ライム病だけにはかかってはいけないよ、あれは治療法がないからね、一生寝たきりになってしまうよ、と私がハイキング、森を歩くときに言います。


アルフォントおじいちゃんの友人はマダニに噛まれたあと、ライム病に感染し、理解力が落ち、筋肉も働かず、何年も、動けず寝たきりになってしまったので、最後は自分の猟銃で、最期を遂げてしまったという悲しいお話を聞いていました。 ライム病は、場合によっては神経細胞を壊してしまうので、感染すると身体障害が出る場合が多く、多くは寝たきりになってしまうのです。


それではこのマダニとは何なのか、ライム病とはいったいどんな病気なのか、詳しく説明します。 


ライム病は、1976年にコネチカット州ライムで集団発生したことからライム病と呼ばれています。 アメリカでは昆虫が媒介する感染症の中で最も多くみられるライム病。 


 ここで注意が必要なのはすべてのマダニが危険というわけではないということ。ライム病を引き起こす細菌に感染しているマダニに刺された場合にただしく24時間~最高48時間以内に対処しないと非常に危険です。というのはライム病にかかる可能性が高くなるのです。 



 いつ発生するの?  


通常、ライム病は夏から初秋にかけて発生ししますが、異常気象で春にもすでにマダニが発生しているという情報があります。冬は主に土の中2,3センチ下で冬眠しています。 



 どんなところにいるの? 


草むら、雑草が生えているところならどこでもいます。ただし、感染しているマダニは主に鹿の血を吸っているので、野生動物が生息している森の近くの雑草に多く生息しています。森に入らなくても普通に歩いている雑草に足が触れるだけでマダニがくっついてきます。マダニに咬まれる危険性が高いのは、マダニを運ぶシカ、イノシシ、野ウサギといった野生動物が生息するような場所。 気づいたのはマダニチェックをすぐにしたからで、普通に気づくことはまずありません。



 どうやってさされるの?刺されたら気づくの?


 マダニは肉眼で3~8ミリと肉眼で見えます。マダニは雑草の一番先端に止まっていて、人が歩いてくるのを待っています。その雑草や葉っぱの先端で待ちかまえているマダニが、人のサンダルや、靴、足、ズボンなどに触れたら、両足をフックとして人間に乗り移ります。私が刺されたマダニは直径は2ミリほどで、肉眼では小さな点のように見えました。



マダニは人の熱と人間が排出しているcarbon dioxide(二酸化炭素)に反応して、くっついてきます。そのため、ズボンをはいていても靴下で皮膚を覆っていてもマダニは関係なく反応して人にくっついてきます。

そして、このマダニは非常に頭が良く、虫の種類の中でもパーフェクトスパイと呼ばれるほどで、人の体を這っているときも私たちがかゆみや、むずがゆさ、なにか虫がついている感覚を感じることは全くありません。マダニは特に人の毛と毛の間をくぐりぬけていくので、マダニがくっついた瞬間も私たちは気づくことはまずありません。  仮に人に別の虫が止まった為、人がマダニがたまたまくっついているところを手でこすったり、はらったりしても、マダニは非常に平たく、両足でフックを作り皮膚にしっかりと張り付いているので、振り落とせる可能性はほぼないです。



 どのようにマダニは人の血を吸うの?


 数日間血を吸い続ける間に菌が体中に広がるのです・・マダニはパーフェクトスパイなので、数時間、半日かけて、人が気づかない柔らかい皮膚を求めて、張り付き、そこに蚊のように人の皮膚に麻酔をかけ、皮膚に小さな穴をあけ、そこに頭を入れ、人の血を吸います。

マダニが主に好む場所は、足の指と指の間、膝の裏、わきの下、陰部の脇など。マダニは主に足にくっつき、体の下から上部に上がっていくので、頭のてっぺんに到着することはまれですが、耳の後ろ、首のうしろ、背中の後ろと、私たちの見えないところに隠れて血を吸う傾向にあります。 ですので、草むらに入ったあと、雑草に触れたあとは、鏡を使って必ず細部までチェックをしてください。



 刺されたらどうする?


 まず、草むらや雑草がある場所、(特に都心から離れている森の近くなど)を歩いたあとは帰宅後、すぐにマダニチェックをしてください。万が一そのマダニがライム病菌に感染している場合24時間~48時間以上皮膚下に残ってしまった場合、そこから病原体が体内に侵入し、ライム病に感染する恐れがあります。高い確率でライム病になる可能性があります。 



 体に張り付いたマダニの除去の仕方は? 

 

肉眼で小さく見えるからと言って、ただのピンセットや、手なので、ひっぱろうとするとマダニのマダニの頭部が皮膚に入ったまま体だけが引っ張られてしまい、頭部を取り除くことが難しくなると、そこから細菌が体に広がってしまうので、マダニを発見したときは必ず、マダニ専用のピンセットでマダニを除去してください。普通のピンセットでは除去しようとしないでください。


ハイキング好き、森の中、草むらを歩くよく歩く人は必ずマダニ専用ピンセットを自宅に一個準備してあります。マダニを専用ピンセットで除去したあとはアルコールで患部を消毒してください。そのあとも、数日後に大きい赤い斑点ができていないかどうかかならず確認してください。

もし、除去したあとも赤い斑点がでたら、すぐに病院へ行ってください。感染しているマダニに噛まれた後に、治療しなければ、発熱、筋肉痛、関節の腫れが生じ、最終的には脳や神経の機能不全に関連する症状が起こります。診断はこの細菌に対する抗体を調べる血液検査の結果に基づいて下されます。通常は抗菌薬によって治癒しますが、関節痛など治まらない症状もあります。



 ライム病に感染するとどうなるの?  


マダニに噛まれてから3週間以内の潜伏期間を経て、インフルエンザのような症状、めまい、関節痛、頭痛、吐き気、などの風邪のような症状、高熱、発疹、全身倦怠感、関節痛、理解力が低下、腕が思うように動かないなどの症状が出た場合、医師の診断を受ける必要あります。ライム病にかかると、アヴリルラヴィーンが死の体験をしたと、語っているようにさまざまな症状が現れ、脳神経を侵されてしまうこともあります。マダニ感染症を防ぐには、原因となるウイルスや細菌を保有するマダニに吸血されないようにするのが一番です。 ライム病はまだ治療法が確立されていないので、とにかく48時間以内に取り除くのが非常に重要なポイントになってきます。  


早期の感染症が治療されない場合は、数カ月から数年後に別の症状が現れます。脳や神経の機能不全に関連した異常がみられる例もでてきます。気分、発話、記憶、睡眠に影響が及ぶことがあります。背中や脚、腕にしびれや突然の鋭い痛みを感じる人もいます。感染から1カ月が経過すると95%以上の感染者で抗体ができており、特に抗菌薬が使用されなかった場合は、ほぼ確実です。


いったん抗体ができると永久に残るため、ライム病が治癒した後も抗体は存在します。抗生物質が効かない場合も多いので、オランダでは2016年に鹿の頭から新種のマダニが誕生ししています。


とにかくハイキング、森に入った後、公園などの草に触れたら、必ず全身くまなくマダニチェックをしてください。 そして、最新の英語のニュース、ローカルニュースもしっかりと読んでください。


現在、ライム病には治療法がありません。ライム病に対してアヴリルラヴィーンは「たった一度の虫刺されが、重病を引き起こしたのです。ライム病が迅速に処置されなければならないことを人々は知りません。」と言います。アヴリルの財団ではこうした事態を防ぐため、ウェブサイトでライム病の予防や情報を提供しています。 

北米、ヨーロッパに住まれる方、北アメリカ、ヨーロッパを訪れる方に少しでもどれだけこのマダニ問題が深刻なのか知ってもらえたらと思います。

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