愛する自転車がこつぜんと消えてしまった話。

日記は好きでほぼ毎日つけているのに、ウェブでは記事をずいぶん書いていなかった。

私って平和が日々が続くと、ウェブで書くのを忘れてしまう。事件があるとわたしは書きたくなる。書くことは好きだから、この事件をきっかけにまた更新していきたいなぁ。


それは、5月1日の夜から5月2日の夕方の間に起きた事件だった。


私と私の友人は、祝日を使って、自転車で標高750mをある修道院を目指して、森の中を走り抜け、そのあとは、ものすごいきつい坂道を自転車を押したり、乗ったりしながら、30km走った。その日は今年で気温が高い日で、直射日光が顔に当たるのが嬉しくて、夏を感じていたけれど、そのうち汗だくになった。何度も何度も、もうこの山道を登れないというぐらいの急坂をひたすら上がっていった。自転車にのっても、坂が急すぎて自転車が後退してしまう。体全体の力を振り絞っても、自転車は前に進まない。そんなときはいつも自分に言う。決して諦めない。不可能なことは何もないと。


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頂上についたときは、素晴らしい達成感だった。私はこの自転車とは長い付き合いでもう8年以上は乗っている。この自転車でオランダをキャンプをしながら一周したり、ベルギーの山奥を走り抜けたり、フランスの田舎町を走り抜けたり、自分の分身みたいに愛する存在だった。

人は不思議な愛着が自転車にあるものだ。


そして家に帰ってきたその日が自分の自転車をみた最後の日だった。


それ以来私の愛する自転車はこつぜんと消えてしまった。


もちろんロックはしていたけれど・・。



そのあと、警察に盗難届を出しに行った。


警察官の男性になくなった場所、いきさつなどを全て説明した。


自分の自転車をなくして、仮に街で自分の自転車を見かけた場合、警察からもらった盗難届を見せて、取り返しても良いと言われた。


それから、毎日、中古のサイトで私の自転車が売られているか見ているが、まだ見ていない。


自転車で世界を旅する人たちは、自転車に不思議な愛着を持っている。


私は自分の足をなくしてしまったような気分だった。どんなものも失くしたって大丈夫といままで思っていたけれど、自転車を失くしたことがこんなに悲しいことだとは思わなかった。



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